新沼謙治全曲集 銀河の町から

新沼謙治 新沼謙治全曲集 銀河の町から歌詞
1.銀河の町から

作詞:幸田りえ
作曲:幸斉たけし

一つ一つの 色を持ち
思い思いに 煌めいて
いつも笑って いる人よ
君も同じと 伝えたい
銀河の町から 言えること
大事なあなたを 守ること
風が嵐が 吹くならば
この俺ひとりに 吹くがいい…

春は花咲き 夏蛍
さだめのように めぐり逢い
いつも気づよく 待つ人よ
これから帰ると 伝えたい
銀河の町から 想うこと
明日がひとすじ 見えること
ひとり男が 空を見て
昨日を思って 泣くもいい…

銀河の町から 言えること
今度はあなたを 守ること
風が嵐が 吹くならば
この俺ひとりに 吹くがいい…


2.飛行機雲

作詞:木下龍太郎
作曲:宇崎竜童

どこに落として 来たんだろ
若い時には あったけど
旅の途中で 手離した
夢と言う名の 忘れ物
他人に拾われ ないうちに
早く見付けて くれないか
空に地図描く 飛行機雲よ

どこにどうして いるんだろ
時の流れに 流されて
二度と帰らぬ 青春を
共に過ごした あの女は
いまは不幸か 幸せか
様子見て来て くれないか
白い線引く 飛行機雲よ

どこに向えば いいんだろ
道にどこかで 迷っても
他人に聞けない 人生の
旅はそれぞれ 違うから
明日が見えない この胸に
出口教えて くれないか

空に伸びてく 飛行機雲よ
空に伸びてく 飛行機雲よ


3.旅路

作詞:幸田りえ
作曲:徳久広司

北の旅路の 行き着く先は
ふたり暮らした この町だった
潮の匂いが しみついた
軒(のき)で港で 溶ける雪
ひとり日だまり 歩いて行けば
何処かでおまえに 逢えるだろうか
花の咲く頃 ここで生まれて
海鳴り聞いて ここで育った
おまえのふるさとに 今年も春が来る

夕日落ちれば 夜風が騒ぐ
空を見上げりゃ 星屑ばかり
息をひそめる 海鳥よ
明日(あす)の夜明けは 晴れだろうか
今も何にも 変わらぬ俺に
おまえが逢ったら 笑うだろうか
花の咲く頃 ここで生まれて
海鳴り聞いて ここで育った
おまえのふるさとに 今年も春が来る

花の咲く頃 ここで生まれて
海鳴り聞いて ここで育った
おまえのふるさとに 今年も春が来る


4.風列車

作詞:幸田りえ
作曲:徳久広司

故郷の空は 夜明け前
ま白い山に 冬銀河
男の心を ふりしぼり
自由になれよと 背を向けた
何処にも行かずに 海を見て
ひとり暮らして いるという
汽笛よ届け 列車よ走れ
迎えに来たよと 風よ哭け
汽笛よ届け 列車よ走れ
離れはしないと 星よ降れ

波打つ胸を 熱くする
想い出だけが また浮かぶ
一度も涙を見せないで
笑って送って くれたやつ
今夜も寂しく 眠ったか
同じ夜空を 見ているか
汽笛よ届け 列車よ走れ
迎えに来たよと 風よ哭け
汽笛よ届け 列車よ走れ
夢見て眠れと 星よ降れ

汽笛よ届け 列車よ走れ
迎えに来たよと 風よ哭け
汽笛よ届け 列車よ走れ
離れはしないと 星よ降れ


5.陽だまりの町

作詞:幸田りえ
作曲:徳久広司

島のあいだを 舟が行く
舟の後から 鴎(とり)が追う
風の岬は 寒(かん)明けて
浜人たちは 網を結(す)く
この海沿いに春が来る
ふたりのふるさと 陽だまりの町

いつか一緒に 見た花を
ひとり見つめる 横顔に
待たせつづけた おろかさを
心でそっと 詫びている
この海沿いに春が来る
ふたりのふるさと 陽だまりの町

肩を寄せれば 吹く風も
人の笑顔も あたたかい
やっと気づいた しあわせは
愛する人と 歩くこと
この海沿いに春が来る
ふたりのふるさと 陽だまりの町


6.津軽恋女 ~ニュー・アレンジ~


7.大雪よ

作詞:阿部佳織
作曲:阿部佳織

ちっぽけな自分に ため息こぼれたら
君に会いに行こう
限られた夏を一心に燃える
北の国の友に
万年雪が夕陽に 照らされて
茜色に染まる
疲れた体を投げ出し 眠れよと
静かに君がささやく
ああ大雪よ ああ大雪よ
その大きな腕を広げ 強く抱きしめてくれ

追いかけた夢が こわれてしまったら
君に会いに行こう
こおりつく冬を じっと耐えている
北の国の友に
冷たい氷の下で ふきのとう
春のおとずれ 祈る
時の流れるままに まかせよと
静かに君がほほえむ

ああ大雪よ ああ大雪よ
そのやさしいまなざしで いつも見守ってくれ
ああ大雪よ ああ大雪よ
どんなに遠く 離れても
君は心の友 君は心の友


8.黒潮列車 ~ニュー・アレンジ~


9.古里はいいもんだ…

作詞:仁井谷俊也
作曲:弦哲也

山女(ヤマメ)焼いてる 囲炉裡のけむり
これが故郷の 匂いだよ
祭り太鼓を 遠くに聞いて
おふくろ料理に 舌づつみ
いいもんだ… いいもんだ…
いくつになっても 古里は
いいもんだ…

都会(まち)の疲れを 湯槽(ゆぶね)で流しゃ
幼なじみが 声かける
郷里(くに)の訛りで 仇名(あだな)を呼べば
こころは戻るよ あの青春(ころ)に
いいもんだ… いいもんだ…
いくつになっても 古里は
いいもんだ…

若い頃には 一升酒も
今は二合で 高いびき
眠る親父の 髭面(ひげづら)みれば
鉄拳(げんこ)の痛みも 懐かしい
いいもんだ… いいもんだ…
いくつになっても 古里は
いいもんだ…

いいもんだ…


10.おもいで岬

作詞:阿久悠
作曲:川口真

春はたき火の燃えのこり
消えた流氷 とぶ鴎
酒を片手の 親父らが
顔をゆるめる 口ずさむ
北の岬は 今もなお
忘れられない
忘れられない おもいで岬

夏は真赤な ハマナスが
夜に人待つ 虫も鳴く
人目しのんで 若い衆が
肌を寄せ合う 月の下
北の岬は 今もなお
忘れられない
忘れられない おもいで岬

秋ははやばや 色づいて
風の音する すすり泣く
酒が恋しい 人恋し
手紙ばかりを 書く夜ふけ
北の岬は 今もなお
忘れられない
忘れられない おもいで岬

冬はたずねる 人もなく
白い灯台 ただ一つ
耐えてしのんで 船のりが
行方たずねる 目をはらす
北の岬は 今もなお
忘れられない
忘れられない おもいで岬


11.嫁に来ないか

作詞:阿久悠
作曲:川口真

嫁に来ないか ぼくのところへ
さくら色した 君がほしいよ
日の暮れの公園で ギターを弾いて
なぜかしら忘れ物している 気になった
しあわせという奴を 探してあげるから
嫁に 嫁にこないか
からだ からだひとつで

嫁に来ないか ぼくのところへ
財布はたいて 指輪買ったよ
たんぽぽを指にはめ よろこんでいた
あの頃と同じよに 笑ってくれるかい
傾いたこの部屋も 綺麗に片づける
嫁に 嫁に来ないか
からだ からだひとつで

真夜中のスナックで 水割りなめて
君のことあれこれと 考えているのさ
幸福という言葉 ぼくにはキザだけど
嫁に 嫁に来ないか
からだ からだひとつで


12.ヘッドライト

作詞:阿久悠
作曲:徳久広司

北へ走ろう お前と二人
北は雪どけごろだろう
春もあるだろう
そんなに泣くなよ
今夜からは二人だけだよ
ふり向けば つらいことばかりの
東京は捨てたよ
夜霧にゆれてる
悲しみのヘッドライト

夜が明けたら ドライブインで
からだあたためてくれる
お茶をのもうよ
もたれて眠れよ
俺に遠慮なんかするなよ
もう二度と 戻らない町には
未練など持つなよ
二人でたずねる
しあわせのヘッドライト

もたれて眠れよ
俺に遠慮なんかするなよ
もう二度と 戻らない町には
未練など持つなよ
二人でたずねる
しあわせのヘッドライト


13.情け川

作詞:吉岡治
作曲:市川昭介

くわえ煙草の 赤い火が
指ではじけて 螢になった
なにか言ってよ 嘘でもいいの
嘘で明日が 生きられる
あなた……
どこへ流れる 情け川

倫(みち)にはずれた 恋だって
燃えた心は だませはしない
抱けば苦しい 捨てれば幸い
泣いてこたえが 出ぬものを
あなた……
呼んでせつない 情け川

まわり道でも その気なら
いつか叶うわ ふたりの夢が
風が変わろと みぞれになろと
惚れた男の 背にすがり
あなた……
ふたり流れる 情け川


14.青春想譜

作詞:菅野小穂子
作曲:遠藤実

俺の名前で 故郷の母に
金を送ってくれたのは
君だろう 君に違いない
出過ぎた真似を するなよと
口で叱って 目で詫びる
俺の 俺の 俺の 青春想譜

何も言うなよ 分っているよ
言葉なんかが何になる
昼間の君と 夜の君
二人の君がいるけれど
想う心は ただひとつ
俺の 俺の 俺の 青春想譜

寒い冬の夜 屋台で食べた
君のおごりの中華そば
お汁(つゆ)も全部 吸うのよと
姉さんみたいな口をきく
声は生活(くらし)に 荒れてても
俺の 俺の 俺の 青春想譜


15.酒とふたりづれ

作詞:里村龍児
作曲:聖川湧

おまえが泣いて
泣いているような
露地の灯りに 雨がふる
少し濃い目の 水割りを
涙でうすめて 飲んでいた
おまえの面影 あぁ……
俺は今夜も 酒とふたりづれ

お前も聞いて
聞いているような
未練まじりの 流行歌(はやりうた)
指のすき間を 遠去かる
煙草の煙りに 浮かぶ面影(かお)
想い出 肴に あぁ……
俺は今夜も 酒とふたりづれ

おまえが呼んで
呼んでいるような
窓の残り灯 風の音
うしろ髪ひく 恋だけど
昔に戻れる 夢もない
倖せ祈って あぁ……
俺は今夜も 酒とふたりづれ


16.おれの銀河鉄道

作詞:杉紀彦
作曲:新沼謙治

風と波の音にゆられて 砂浜に横たわれば
いつでも夢が 手づかみに出来たよ

それでもまだ おれは生きてる 人並みに家族抱いて
いやでも夢の かたりべになるのさ

うたた寝の はるか星空 満天のいさり火たち
あの時みたのさ 流れる星 おれの銀河鉄道

その汽車は 川沿いを走る その川は 天の川さ
見知らぬ街 いくつも駆けぬけ 七色に輝く リンゴ畑
銀色の静かな森 かささぎの駅にとまる

乗って来たのは 悲しい人達 降りて行くのは わけある人達
こんなきれいな 星の国でも どうして 切ないことばかり

うたた寝の はるか星空 満天のいさり火たち
あの時みたのさ 流れる星 おれの銀河鉄道

風と波の音にゆられて…